14MHz バランスタイプ・アンテナ用 πマッチチューナー
主に移動運用時に使う14MHz帯のフルサイズのループアンテナやダイポールアンテナなど、給電点がバランスタイプのアンテナ用として製作したπマッチ型アンテナチューナーである。
これらのアンテナが常に給電点が50Ωになるとは限らない、形や設置地点の地形など色々な問題で給電点のインピーダンスは変化する事に対応する目的で製作した。
取り付け場所が、アンテナのマストなど、Φ30〜50mm程度の丸いポールに縛り付けて使うので竹製の補助板を取り付けた。
また、接続するアンテナはループアンテナなどのバランスタイプなので2個の端子には極性が無いことから同色とした。
調整用のバリコンが必要な容量に足りないので随時固定コンデンサーを追加するスイッチを設けた。
回路図
トグルスイッチで並列に繋ぐ450pFは、たまたま近くのパーツ屋にこれしか無かったので2組となったが、600〜700pFの物が有れば
Load側も1個で済むし、ここで2個共にonする事は滅多に無いと思われるので、このままでも1個で問題無いかとも考えられます。
コイルには3ヶ所のタップが付けられたが、たまたま手持ちの1回路4接点のロータリースイッチが有ったので余分なタップまで付
けたが実際には1個で充分です。タップを増やした事で将来14Mよりも高いバンドでの使用が可能となりました。
ここで使ったバランは、通常50Ω対50Ω用に使われる一般的な強制バランですが、50Ωと限らず幅広いインピーダンスに対して
1:1バランとして動作します。勿論市販のバランでも問題有りません。
内部構造は、至って簡単。 2個のバリコンは、手持ちのジャンク品を活用したため夫々の形、大きさが異なるので取り付け方にも一貫性が無いが、最適な配線を考慮して配置した。
14MHz帯 1バンド用なので固定コイルで済ませたかったが、幅広いインピーダンスに対応を考慮してインダクタンスをロータリースイッチで調整する様にした。
都合の良い値のコンデンサーが無かったので450pFを最大2個接続することにした。
入力側は1個とした。
ここで使うコンデンサーにはDC 250V以上の耐圧が必要です。セラミックコンデンサは温度係数の問題が有るので出来ればシルバードマイカなどが適当です。
1:1のバランを内蔵させて、アンテナを端子に直結する構造とし、 トロイダルコアは、蛇の目基板に固定した。
ここで使う同軸はインピーダンスは何でも良いので、今回は75Ωのテフロン同軸を使いました。2.5D2V程度でも問題無いでしょう。
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