2009年 JARL フィールドデー・コンテスト
 今年、初めてFDに参加を決めた時に、地元の「アマチュア無線須賀川クラブ」の6m & Downなどで何度も移動していた「羽山」に決めていました。他にも幾つかの移動地が頭に浮かんだのですが、家から近いし、そこそこロケーションにも恵まれているなども理由でしたが、フィールドデーコンテストではHF、VHFなど多バンド運用の為に複数のアンテナを建てる場所がある事なども必要条件でした。

 羽山は、阿武隈山脈の西端に位置し、須賀川市の田園地帯の東側に接する一連の山々の一つです。 北北東側には少し高い山もあるが国内向けコンテストでは電波の飛ぶ方向としては大した邪魔にはならない事と、悪路ではあるが何とか山頂まで車で登れるて、山頂に車が10台程度留められる広場が有る事など、条件が揃っていました。

曇りとはいえ、下界は可成りな暑さなのだが、流石ここは別世界で日が暮れると寒ささえ感じました。

アンテナは、3.5M, 7M, 14M, 21M, 28Mを1本でカバーするウインドムアンテナを近くの立木に沿わせて地上高約8mに上げ、50MHz帯用の6エレメント八木アンテナはテント横に立てた6mのアルミポールの上に上げました。 
電源は100V 900WのホンダEU9iJN1インバータ式軽量発電機。 トランシーバーは IC-7200 50W機1台です。

急な雨と、夜露を避けるためにタープを張り、その下にオペレーションテーブルを設置しました。

 古いキャンピングテーブルなので、機材の重量を考えて、棚板を乗せて、その上にトランシーバと直流安定化電源を置き、間にIBM ThinkPad X31ノートパソコンを設置、ノートパソコンはには、キー入力が楽なメカニカルスイッチタイプのキーボードを別付けとしました。
エレキーパドルはベンチャーBY-2を使いました。

夜になって気付いたのですが、蛾や色々な虫が灯りに集まってきて大変でした。 そこで、車の中に予備として持って来たコールマンのランタンを少し離れた所に点けて、虫集めに使い、手元は小さな裸電球で出来るだけ虫が来ない様にしました。

アンテナを接続して各バンドのSWRなどをチェックした結果、3.5Mがどうしても巧くマッチングが取れません。7M以上はなんとか使えそうです。 3.5は捨てる事にしました。
夜9時開始、途中夜中の1時にはテントに入って就眠、朝7時少し前に起きて再スタート。 14:59に最後の局をログインして終了しまた。


      交信数  マルチ(交信都道府県数)
3.5MHz帯    5   4
7MHz 帯   132   42
14MHz 帯    27   21
21MHz 帯    47   30
28MHz 帯    26   32
50MHz 帯    60   30
トータル   305   149   得点 305x149x2= 90,890点

初めての移動に依るHFコンテストで、成績が良かったのか悪かったのか見当も付きませが、前年の「シルバー CW 」の成績を何とか上回ったことは間違い無さそうだと思って、一応の満足点を達成しました。
終了後、誰もサポートしてくれる人は居ない山頂で一人で撤収作業を頑張りました。 昨日は夜に成って時々弱い雨が降ったりしたので、広場は少しぬかるみに成っていました。 泥んこで悪戦苦闘しながらの撤収作業でしたが、ゴミも拾い集めて、辺りが薄暗くなったころに、何とか下山出来ました。

こう言う時に、アウトドアで培った色々なテクニックや装備が役立ちました。  来年に向かってアンテナなどの装備を考える楽しみも生まれました。