JA7IC/p のコールサインについて
移動時に"/x"などを付ける事は、電波法規に規定はありません。
昭和27年にJA1ABが戦後初めてアマチュア無線が免許されました(落成検査に合格した最初の局)。当時は全て移動出来ない局でした。
その2〜3年後に、移動できるアマチュア無線局が認められる事となりましたが、当時の私の記憶では、この時にCQ誌などで移動時にはコールサインの後ろに"/1" などと移動地のエリアを付ける事が好ましいと伝えられ、以後現在に至って居ります。
(当時のJARL 日本アマチュア無線連盟は未だ社団法人になっていませんでしたが、JARLニュースの発行はしていました。其処にこの事に就いて記載が有ったか迄は記憶して居りません)。 その時から始まった"/X"が現在でも国内移動局の大半がこの方法を踏襲しているもようです。
私も、フィールドディーコンテとなどに参加する時には "JA7IC/7"で運用しています。
さて、海外では、免許地以外の場所に滞在して運用する場合に"/7"など付けている局の大半は既存の建物などに無線局を設置し屋外にアンテナを建てたり、他のアマチュア局の設備を一時的に借りたりした場面が主です。
アメリカ合衆国ではエリアの違う場所であっても何も付けずに運用しています。
一方、山や野原でキャンプなとしながらの運用などでは"/P"が使われています。 JA7IC/P, JA7IC/2/P, DU2/JA7IC/P 等々です。
/Pは、まさにポータブル運用を示した使われ方をしています。
遠い日本から予告無くQRVしても中々気付いて貰えない可能性が高いので、ヨーロッパの各国の主要なメンバーに運用予定のJAFFナンバー、公園名、日時、運用周波数、コールサインなどを事前に知らせて、彼らのネットワークに情報を流して貰って居ます。従って現地で/7か、/0かを都合で決める様な不安定な発表は拙いので、事前にコールサインを確定して置きたい事。
WFF ActivationのQSO相手は、主にヨーロッパのアマチュア局なので"/P"でこちらの運用形態が伝わり易いこと。
また移動する目的地が特定のエリアを目指しているのでは無く、国立公園や国定公園であるため、二つ以上のエリアに跨っている場合が有り、適当な運用地を見付けた時に、その場所が何処のエリアかなどの確認は後日GPSデータを頼りに調べる事に成る場合も多い事からJAFF Activation 移動では、常に"JA7IC/P"を使う事にしました。
QSLカードのデータ面には、移動地名、JCC/JCGナンバ、グリッドロケータ、などを表示しています
私がJA7IC/Pで運用したのに、時々JA7IC/1とか、JA7IC/0 などとQSLのTO RADIO欄に書いてくれる方が居ます。しかも"TNX"なのに何故? こう言う方は、頑なに「"/"の後ろにはエリア・ナンバーを付けなければ成らない」と思って居られるのでしょうか? エリアが合致していれば未だしも、全く外れたエリアナンバーを書かれたのでは貰った私も面食らいます。
因みに、尾瀬国立公園は1,7,0の3県に跨っています。越後三山国定公園は7,0に跨っています。日光国立公園は1,7です。妙義荒船佐久高原は1,0です。富士箱根伊豆国立公園は1,2です。秩父多摩国立公園は1/0ですね。道路の向こうはワンで、此方はゼロなどとなりますがそれも部分的に入り組んでいたり、複雑な所も沢山有りました。
JAFFアワードは、全てWWFFログサーチでコンファームされるシステムです。
従ってQSLカードは"PSE"で請求の有った物だけに"TNX"で送る事に致しました。
JA7IC/P とJA7IC/7のログは、別管理です。
不正確なコールサインカードは、ノット・イン・ログになります。
この様なQSLカードを受け取っても、返信できません。
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