移動用スピーカー


私は、トランシーバから音を聞く時に使うヘッドフォーンは好きでは無いので、ラグチューもDXも、常にスピーカーからの音を聞いています。

トランシーバのオプションとして売られている通信用スピーカーは、どれも酷い性能の物が多く、手元にあるヤエスやケンウッドのスピーカーも格好は良いけど大きいし、中身が伴わないので平成22年春に自作いたしました。

以後、移動用として使用しています。


SPは、幅 12cm、高さ 12cm、奥行き 20cm、       Ampは、幅 8cm、高さ 5.5cm、奥行き 15cm

スピーカーボックスの塗装は、砥の粉を下塗りして、オイルステイン1回塗り、更にクリヤラッカーを何度か吹き付け塗装して仕上げました。
表面の化粧板は、スピーカー取り付けのために取り外し可能とするためにネジ止めとし、黒色化粧付きネジを使いました。
気休めかも知れませんが、内部にガラス繊維の断熱用建材を吸音材として詰め込みました。


オーディオアンプ
東芝のTA-7252AP使用、公称 5.9W出力のアンプですが、移動用として電源容量も小さいこと、スピーカーインピーダンス 8Ωなどの条件から多分 2W程度の実力かと思います。 これで低歪みで充分な音量を得ています。


背面


内部

ボックスの出来はタカチ(MB-11)の方が蓋の切断面が綺麗、対してリードは蓋の切断面、特に全面部に切断歯の継ぎ目が目立つ(トップの写真でも切断継ぎ目が見える)ことと、止め孔が底部のみなので、パネルを強く押すと動く、底面が若干だが湾曲しているなど気に入らない点がありましたが、今回は出来るだけ小さくしたい事からリードのアルミボックス"PL-4"を使いました。 移動の運搬時に傷が付く可能性が有る事から、ボックスの表面を覆っている保護膜は剥がさずに使用しています。


回路図

回路的には特別な事は何もして居ません。ごく普通のモノーラル・アンプです。
電源スイッチ offでは、アンプを通らないスルーの状態となります。 
ヘッドフォンは、モノラル/ステレオ両用で、前面のジャックにヘッドフォンを刺すとスピーカの音が止まる様になっています。







スピーカ

取り付けるスピーカーとして選んだのは、Fostex FF85WK 小型フルレンジスピーカーだが、結構低音が出るので通信用としては心配になりました。
CWが主体なのであまり気にならないかも知れませんが、実際の現場で使った結果として低音が多い様であればパワーアンプに低音を落とす工夫が必要になるかもなどと少し心配しました。

低音を少し押さえたいと考えて直列にコンデンサを挿入しました。 電解コンデンサの公称値は誤差が極めて大きいので最終的には聴感で値を決めました。 ( 計算条件:低音の減衰特性は6dB/oct、Cut off 200Hz )

内部の詰め物は、建築用の断熱グラスウールです。 
木箱を通り抜けて音が聞こえると、前からの直接音と混ざって音の透明感が損なわれると考えてぎっしり詰め込みました。


製作過程
厚さ15mmのパイン集成材を使い、木工ボンドで貼り合わせました。
スピーカーは前面から嵌め込むので、バッフルを約 7mmほど内側に下げて、フォステックス FF85WKを使う予定で φ73の孔を開けました。



前面板の裏側と、表目に貼る編み目布

前面の化粧板には、不繊布を二重張りし、いったんホチキスで仮止め、その上から編み目布を張って、四隅を綺麗に整えた後に、全体をホチキスで本止め

更に裏側に、前面が何かに当たった時に、スピーカーを保護する為に鉄網を張りました。 
材料の不繊布は「エアコンカバー」、編み目布は"DOUBLE FASTNER MESH CASE"、鉄網は"GRIDIRON 27cm SQUARE TYPE"で、何れも100円ショップで購入したものを活用しました。不繊布は、向こうが透けて見えるほどに薄いので2枚重ね張りしました。音質に影響が無い程度のものです。