自分のログをアップロードしたあと、そのデータと他の局のログデータとの照合はARRL本部のサーバーの中で行われています。
それではそのデータを私達ユーザーはどの様にして確認するか、その方法の一つをここに紹介します。
"Loog book of The World"の照合データを閲覧する為にはARRLの"LoTW"のHP http://www.arrl.org/lotw/ を開きます。
図の、矢印の部分、"Logbook Users' Web Site"をクリックしてユーザーサイトを開きます。
"Logbook Users' Web Site"に入るときには、先ず最初に
user name:
password :
の入力が求められます。
ここで入力する"user name"と"password"は".tq6"と一緒にARRLから知らされた資料に書いてあった筈です。
ここから先は、ビジターには入れない領域です。
正規に登録したユーザーだけに入室が許されます。
セキュリティー上許されるか判断に苦しみますがこれからの説明の為に必要となりますので特別にこの中の様子をお見せ致します。
右肩にログインした人のコールサインやその他のデータが表示されていますが故意に消してあります。
この中の各アイコンをクリックした先は、貴方が実際に登録を済ませて、ご自分の権利と責任で進むことをお奨め致します。
中には自局のDXCCに於ける証明可能な数がモード、バンド毎に数字で示されたり、色々な事が確認できます。
ただ、私の経験で分かった範囲では、この中で自分の証明済みのデータの全てのリストとして直接閲覧は出来ませんでしたが、上部に並ぶメニューを開くことで、可成りの事を知ることが出来ます。
一部を紹介すると
"Your QSOs" : 個別データの問い合わせと、確認ログのダウンロード
"Awards" : DXCCのMode、Band毎のLoTW QSL表、クレジット済みリスト閲覧
(従来のクレジットスリップに相当する内容の閲覧)
"Find Call" : 幾つものコールを使っている場合、それぞれのコールによるデータのアップロードの
確認など
"Update File " : ".tq5"や".tq8"をメールに添付せず、このサイトからアップロード出来ます。
"Your Account" : 自分の登録内容の管理が出来ます。
照合済みデータは、黄色い帯に表示された"Breaking News"項目の中に"You can download a list of QSL received."を見つけてアンダーライン(矢印)のところをクリックします。
ダウンロードの画面になりますのでファイルの保存場所を指定して保存します。
"lotwreport.adi"がダウンロードした目的のデータです。
このファイルは毎回同じ名前ですので上書きされない様に"lotwQSL040722.adi"などとリネームして置くこと良いでしょう。
ADIFデータですから自分のロギングソフトに適当なファイル名の新しい"LoTW"専用ログファイルをオープンしこの"lotwQSL040722.adi"をインポートすれば中身が確認できます。
通常使用のログファイルに読み込むと始末の悪い事になります。
LoTWの照合データで確認されたデータにはQSL receivedとなりますが、一般のロギングソフトでは、"QSL card Received"と"LoTW QSL Received"が区別されませんのでどれがカードを受領していて、どれが証明されたのかなどの区別が付かないと言う厄介なことになります。
呉々もお気を付け下さい。
◎もう一つのダウンロードの方法
黄色いメニューボタンの中に"Your QSOs"の中に入ると左側のメニューに"Download Report"からも同様にDLする事が出来ます。
その後に参加したり、後からログの追加データをアップロードしたりする局が居る筈です。
時々ダウンロードをしてみましょう。QSL数が増えていると思います。
"Logger 32"には"LoTW"のQSL管理機能が組み込まれています。
"Logger 32"の場合は、通常ログに"Import ADIF"の他に"Synchronize LoTW"があります。
"Synchronize LoTW"で"lotwQSL040722.adi"を読み込むと、該当するデータは図の右から二列目の"LOT_R"項目の中に"Y"が記されます。
この図はJA7ICのログの一部をコピーした物ですが、NRを見ると飛び飛びに成っているので気付かれると思いますが"LOT_R"の"Y"の物を優先させてソート表示した例です。
ここでは、既に"Send"や"Rcv"に"Y"が記されている物はSASEを出したり、カードを受領した物です。
しかし、下方に示された"D2PFN"の場合は、実際のカードは送り受けしていませんが"LOT_R"は"Y"です。
この状態でDXCCへのエンドーズメント提出が可能に成っていると言うことを示しています。
"Logger 32"は、K4CYの提供するフリーソフトです。http://www.kc4elo.com/page2.htmlでダウンロードする事が出来ます。
また、JA1NLXとJR9OPJのHPに関係する諸資料を得ることが出来るでしょう。
私の知る範囲では、この様に"LoTW"管理に対応した機能を持ったログソフトは他に見あたりませんが、これからドンドン増えてくると思います。
"DXCC"アワードの新規申請するには、前記"Logbook Users' Web Site"の上の方にあるボタンメニュー"Your Account"を見るとモード、バンド毎の申請可能な数を見ることが出来ます。
下の例では、"Total/Current"が100以上の"DXCC Mix"および"DXCC CW"を申請する事が出来る状態を示しています。
この表は、LoTWで照合されたデータです
既にクレジットを受けたDXCCを反映させる事も可能です
LoTWに依る新規申請、又はエンドーズメント申請は、全てWeb上での手続きが必要です。
LoTWのみに依る申請
従来のペーパーに依る申請をせずにWeb上から"LoTW"データのみに依る単独申請が可能です。
QSLカード提出と、LoTWを併用する申請
従来行われていた紙に印刷されたQSLカードに依る申請と、LoTWに依る申請を同時並行申請の扱いは廃止されました。
2012年4月1日から、申請料金改定と共に、それぞれ単独処理と成りました。
また、年間に何度申請しても同じ料金で処理される様になりました。
セキュリティー上の問題も有りますので必要最小限の範囲でご紹介致しました。
更に詳細なユーザーサイト内の事については、実際にログイン可能になってから各自でご研究になってご活用下さい。
私も自分の必要な範囲でアクセスしているだけなので、未知、未体験の部分も沢山あります。
情報交換は、歓迎致します。 掲示板書き込み又はEメールご連絡下さい。