2014/11/24  リニューアル


1. Log Data作成

Log を"LoTW"にアップロードする為には"LoTW"の受け入れ可能なフォーマットにする必要が有ります。
  @貴方の日常のログ管理がコンピュータでロギングされていること。
  Aそのロギングソフトから"LoTW"が受け入れ可能なフォーマット"ADIF"に対応している又は補助手段で"ADIF"に変換が可能なこと。
が条件です。(他に"Cabrillo"フォーマットも対応しますがここでは省略します)
"ADIF"はAmateur Data Interchange Format の略で詳しくはhttp://www.hosenose.com/adif/に説明があります。
現在多く使われているロギング・アプリケーションに採用されていますので貴方のログソフトにも"Import ADIF"や"Export ADIF"の機能が付いていると思います。
一部のログソフトには「他のソフトに乗り換えられると困る」などの狭い了見で未対応のものも有るかも知れません。その場合は何らかの工夫が必要となります。支援ソフトなどから探せぱ道が開かれるでしょう。

"LoTW"にアップロードする為に必要なデータとしては、通常生成される"ADIF"データの全てが必要では有りません。
ログソフトの中には"LoTW"専用の変換機能を持ったものもあり、その場合は必要な範囲のデータしか生成しないかも知れません。
"LoTW"にアップロードする場合はどんな"ADIF"データでもその中に必要な項目が含まれていればOKです。

DX4Winの場合、例示
次の画面は、著名なDXerにユーザーの多い"DX4Win"の場合の例示です。
[File]→[Import/Export]で図のポップアップメニューとなります。ここで[File]→[Export]とすれば名前を付けて希望の場所に保存されます。
例えば、"JA7IC_Log.adi"の様になるでしょう。".adi"が"ADIF"データの拡張子です。

Logger 32の場合、例示
最近リリースされて注目を集めているLogger 32の場合の例示です。
[File]→[Export file]→[Export LoTW file]で図の画面になります。ポップアップメニューの"Start"ボタンをクリックすればファイル名を確認(指定)して生成されます。この場合は"DXLOG.adi"となりました。

"Logger 32"にはこの他に通常ログの変換モードとしての[File]→[Export ADIF file]があります。
違いは上記[Export LoTW file]では前回変換した次のデータから最後までを変換データとして生成します。
また、[Export ADIF file]では全データが変換対象になりますので前回にアップロードしたデータを削除して新しいデータだけにしてアップロードする必要が有ります。
その事は、"Logger 32"の様に"LoTW"専用変換を持たない他のソフトは同様に、二度目以降のデータに編集作業が必要となるでしょう。
未確認ですが、DX4Winの新しいバージョンには、Logger32と同じようにLoTWデータの生成機能をが追加された様です。


尚、一度送ったログデータは、二度以降に重複して送る事は良くない事です。
ログを送る度に、LoTWのコンピュータは、受け取ったログをサーバー内の全データと照合する作業を行います。 重複ログで有っても同じです。
サーバーに余計な負担を掛けて、多くの時間と、エネルギーロスを招く事になります。 
更に重複ログに依って、サーバー内を占有して終うことになります。 一人一人の量は少なくても、大勢のユーザーから重複ログが集まると無視できないキャパシティーになります。
コンテスト直後など、データの受け入れが集中する様な場面では、サーバーの処理停滞を招くかも知れません。


2. アップロード用データの生成 と アップロード

出来た"JA7IC_LGO.adi"はそのままでも構いませんがその後にQSOしたデータを変換する度に同じ名前に成らない様に注意致しましょう。
生成されたデータ名が同じに成る場合は"JA7IC_040722.adi"などとし、ログの最終日が判断できるようなファイル名にリネームして置けば万全です。
    
ディスクトップのアイコン"TQSL"を起動します。

何度も起動していて、お馴染みとなった"TQSL"ですね。
起動すると最初の画面が"Log Operations"タグが開いた状態になります。

@ 縦に4個並んだアイコンのトップ "Sign a log and upload it automatically t LoTW" は、アップロードの為に用意した "xxx.adi" データから "xxx.tq8"を生成して、自動的にLoTWにアップロードされる便利なツールです。
アイコンをクリックすると、"xxx.adi" データの読み込み画面となりますので、例えば上で用意した"JA7IC_040722.adi" を指定し、[開く]ボタンをクリックし、
"QSO begin date"には日付を記入し、"QSO end date"は、今後も継続する局は空欄としし、画面に従って進めば、後はお任せで終了します。

A 二つ目の "Sign a log and save it for uploading later" は、"JA7IC_040722.adi"を指定して、[開く]ボタンをクリックしたあと、"JA7IC_040722.tq8"を保存するホルダーを指定します。 
終了後に、ホルダー内に保存された "JA7IC_040722.tq8" を貼付して、宛先アドレス lotw-logs@arrl.org としてE-Mail で送信します。


@では、自動アップロードした後の反応が無い(LoTWのユーザーサイトを確認する事は可能です)のに対して、Aの方法では、送信後に、LoTWから確認メッセージの返信があります。
また、何部処理のプロセスの違いが有る模様で、@では送った結果がコンファームに反映される迄の経過時間に遅れが感じられた経験から、私は常にAの方法でログをアップロードしています。
@A、どちらを使うかは、ユーザーの好みで選べば良いでしょう。


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注意事項
最初にログをアップするときには、古いログも含まれているかも知れませんので、開局時の日付でOKですが、追加ログを送るなど、
記録された内容が比較的新しいログが対象の時には、次のことを配慮して下さい。

例えば、貴方がアップしたログが、2014年4月以降のログだとします。開始日に時局の開局日 1956-09-06 を入力すると、LoTWの
コンピュータは、受け入れたログデータの開始日から、終了日まで、初めから終わりまで、全データをスキャンし、対象となるログを
探します。
1956年から2014年3月までには、全くデータが無いので、コンピュータは空回りして、ただ多くの時間と電力を浪費する事になります。
これを全世界のユーザーがやったら、ARRL負担は、膨大な浪費となること、貴方のコンファームデータが確定するまでに多くの時間が
掛かってしまう事など、無為な事ばかりです。
アップロードするデータに依って、開始日を厳密に入力する必要は有りませんが、程々に少し前の日付を入力する様に心掛けて下さい。

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